意識ひくいひくい

はちゃめちゃに意識低いブログです。どうでもいいこと書きます

自由研究についての話

TAS見習いです

 

小学校や中学校の夏休みって最高でしたよね、狂ったように虫取り網振り回して、虫かごぎゅうぎゅうにセミを詰めて、その鳴き声をラジオのように楽しむといった生活をしていた人も結構いるんじゃないでしょうか。

 

僕は草むらを舐めるように這いつくばり、虫かごぎっちぎちにバッタを詰め込む遊びをしていました。楽しいね。

 

そんな最高の夏休みを過ごしていた中学生のぼくなのですが、毎年恒例強大な敵が立ちはだかります。

 

夏休みの宿題です。

 

ドリルなどはサクッと終わらせるタイプなのですが、絵や書道、自由研究などの時間がかかる宿題がどうも苦手で、夏休み終了前日に絵と書道の両方を終わらせるほどにぎりぎりだったりします。

 

そこで中学2年の夏休み前、ふと思いました。

 

「一度くらいは本気で自由研究をやろう」

 

ツマンネーツマンネーと言いながら毎年やっていた自由研究でしたが、たまには本気でやって、清々しい気分で宿題を提出しようじゃないかと、そう考えたわけです。

そこで悩むのがテーマですが、意外にあっさり決まりました。「火薬」です。

だってみんな爆発好きじゃないですか?あの刺激物はみんなハッピーにするんです。

人類みな一皮むけばボンバーマンですよ、いや人類全員マンなのはおかしいけど。

 

黒色火薬の作り方を調べ、夏休み中にうっきうきで薬品を集めにとりかかるものの、炭以外は集まらなくて(当然)、理科の先生に頼み理科室と薬品を使わせてもらえることになりました。

今考えるとなんであの先生許可したんやと思わないでもないですけど感謝ですね。

 

実験の内容は本当に簡単で、配合の分量を変えたら燃焼はどのように変化するかを調べるといった内容です。火薬を作るのが目的なので適当にやりました。

 

木炭をジップロックに入れて叩き割り、すり鉢に移して粉々にし、薬品を電子はかりでしっかり規定量取って水に溶かし、混ぜ合わせていきます

 

その調合が終わったらトレーに入れて乾燥、時間はないのでひたすらドライヤーをぶおんぶおんします。

 

乾燥が終わったらついに楽しみだった爆裂タイム、期待に胸躍らせながら、鉄製の皿に火薬を1gのせて下からバーナーであぶります。

 

カメラを構えてその時を今か今かと待ちわびていると火薬が赤くなってきます。

 

「来るぞ!」と興奮しながらカメラを構えるぼく。

 

…結果から言うと、その燃焼は本当にしょっぼいものでした。

火柱?かもわからないものが2cmほど数秒間立ってお終いです。

手持ち花火のそれとなんら変わりませんでした。

 

そこで中学生ぼくはがっくり肩を落とします。でもこれはこれで綺麗かと気を取り直して実験を続行します。

 

配合変えたものを三パターンほど作り1g計って燃やす。その燃焼時間や激しさをメモ。

それが終わったら2g、3gと実験を続けました。

量を増やしたときの変化は微々たるものでしたが、確実に激しくはなっていたので少しうれしかったのを覚えています。

 

さて、3gの実験を終えて僕は(データはこんなもんでいいだろ)と思います。

三パターンあれば比較はできますし、たかが中学生の自由研究なので写真沢山貼って適当な考察書いていればOKなものです。

しかし、手元にあるのは10g程の火薬、持って帰るわけにもいきません。

ここでやめとけばいいのに中学生ぼくは良からぬことを考えます。

 

「この量の火薬に火をつけるとどうなるのか」

 

3gでも大したことなかったんだから10gくらい一気に燃やしても大したことないやろとか考えてました、浅はかすぎる、愚かの極み、具の直行。

 

あんまり派手ではないだろうなぁと予想しつつも少しワクワクしながら、皿に山盛りに火薬をのせ、慣れた手つきでバーナーで加熱します。

 

少し離れてしばらく待っていると

 

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もう二度とやらないです。